胃食道逆流症と過敏性腸症候群
5月病では、胃痛、嘔吐、下痢、軟便などの胃腸機能に関わる症状が伴う場合があります。たとえば胃食道逆流症という胃酸が食道に逆流し、炎症や胸やけを起こす病気があります。ストレスによって、交感神経優位になれば内臓器官の血管が収縮する結果、口から入った食べ物を消化する胃の蠕動運動が鈍くなって、食べ物が食道に滞留する時間が長くなります。そのため、分泌過剰に陥った胃酸が食道に逆流して、胸やけなどの障害を引き起こすのです。また、ストレスは大腸にもダメージを与え、過敏性腸症候群を発症することもあります。朝、通学・通勤の途中で急に腹痛や便意を催すもので、休みの日、会社に行かない日には症状が現れません。過敏性腸症候群の症状が起こる背景には、不安や緊張、興奮などが持続し、気の休まることがないような精神的ストレスが過剰な日常生活があります。春の環境の変化、つらい出来事、人間関係の悪化、悩み、過度の緊張などがストレスとなって、大腸の動きをコントロールする自律神経の働きが低下してしまい、症状が現れます。
