五月病

春は、4つの季節のうち、特に環境の変化が大きい季節です。新しい生活を始めた人などが、環境の変化に対応できずに陥りやすいのが5月病と呼ばれる状態です。五月病は正式な病名ではありません。医療機関では「適応障害」「軽度のうつ」「無気力症候群」といった診断名がつけられることがあります。春は、自分自身の取り巻く人間関係も変わるため、環境が変わったことや新しい人間関係をストレスに感じる人も多くなります。たとえば、進学や就職、配置転換などの新しい環境に適応しようとして、最初はがんばっていた人が、次第に心身ともに疲労し、エネルギーが持続しなくなり、やる気が起こらなくなることがあります。また、受験や入社など目指していた目標に到達できたことで、新生活で次の目標を見いだせず、無気力状態に陥ってしまう場合もあります。さらに、春に大きくなる環境変化によって、ストレスの軽減に役立つ脳内の神経でん立つ物質であるセロトニンの分泌が不足してしまいます。すると、感情をうまくコントロールできなくなり、憂鬱な気分になりやすくなるのです。このほかにも、ゴールデンウイークなど連休中の不規則な食事や夜更かしによる体内リズムの変化から、セロトニンの分泌が鈍くなってしまうことも5月病の要因となります。