人間の感情は、脳内で分泌される神経伝達物質によってコントロールされており、その中でも「幸せ物質」といわれるのがドーパミンやセロトニンで、ドーパミンは、脳に歓喜や快楽、興奮を伝える働きがあり、これらが高まることで「幸せ感」が増幅されます。セロトニンは大きく分けで2つの働きがあります。1つは心身をコントロールする役割で、セロトニンが減るとイライラし、怒りやすくなります。もう一つは、自律神経をコントールする役割で、セロトニンが分泌されると脳や体を覚醒させ、やる気を起こさせる働きがあります。また、セロトニンから作られるメラトニンは「睡眠ホルモン」とも呼ばれるもので、多く分泌されると熟眠に結び付き、ひいては日常生活の充実につながります。神経伝達物質のもとは「腸」でもつくられます。ドーパミンは必須アミノ酸のフェニルアラニンから、セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから合成されますが、これらのアミノ酸を多く含む肉類を摂取しても、腸内細菌がいない状態ではドーパミンやセロトニンは増えないことがわかっています。また、フェニルアラニンやトリプトファンからドーパミンやセロトニンが合成される際には、葉酸やビタミンB6などが必要不可欠になります。これらのビタミンをつくるのが腸内細菌であり、腸内でるくられたドーパミンやセロトニンのもとが脳に送られるためにも、腸内細菌の働きが欠かせません。
腸は第二の脳であり、人体の免疫システム
