運動と食事が通風を防ぐ

健康診断で「尿酸値が高い」と指摘されながら、特に支障もないので放っておいたら、急に足に激痛が走って動けなくなる。典型的な通風の症状だ。コロナ禍で在宅勤務の徹底を強いられて運動不足に陥ったり、飲食店で酒が飲めないために家で飲んでいたらかえって酒量が増えたりするが原因の場合もありそうです。どんなことに注意をしたらよいでしょうか。

尿酸は、細胞の核に含まれる「プリン体」が分解されてできる老廃物。通常は体内で尿酸ができる量と、対外に排出される量のバランスがとれているので、尿酸値は適正に保たれる。しかし、バランスが崩れて、尿酸が過剰に体内に溜まってしまう場合がある。鳥取大学医学部の久留一郎教授によると、食生活の乱れで過剰に尿酸ができることや、尿酸の排出を担う腎臓や腸管の働きが弱まることで尿酸値が高くなる。鴻尿酸血症の状態が続くと、尿酸が結晶になって関節に溜まり炎症が起きます。これが、風があっても痛い通風の発作です。この状態になったら投薬治療が必要になります。尿酸値を下げるにはどうしたらよいでしょうか。いちばん大切なのは「生活習慣の見直し」と指摘しています。肉や魚を食べ過ぎないなど食生活を見直し、体重を減らす。酒量も減らし、生活に適度な運動を取り入れることが必要だという。適度な運動とは散歩やエアロビクスなどの軽い有酸素運動を生活に取り入れる。激しい運動は逆効果になることもあります。一律にプリン体を減らす食事内容や減量について指導するのではなく、患者の年齢やライフスタイル、検査データなどを考慮したうえで担当医師と情報を共有しながら栄養指導を進めることが必要だといわれています。医師や管理栄養士と相談しながら一カ月に2キロ程度の無理のない減量で尿酸値を正常値に近づけていきましょう。