いまや「国民病」とも言われている花粉症の対策について、政府が取り組みの全体像をまとめた。それによると花粉症の成分を少しずつ体に入れて体質改善を図る「免疫療法」は、スギ花粉のシーズンが終わった今からはじめるため、これを知ってもらうことも盛り込まれた。日本の花粉症の原因の多くは、スギ花粉だ。国内の耳鼻咽喉科医とその家族を対象とした疫学調査によると、スギ花粉症のある人の割合は1998年に16.2%だったが、2019年には38.8%と急増した。治療には症状を抑える対処療法と症状を出ないようにする免疫療法がある。スギ花粉では、アレルギーの原因物質を含む薬を、舌下で溶かして飲みこむ「舌下免疫療法」がある。ゆたクリニックの湯田厚司院長は「今シーズンは、スギ花粉の飛散量が多かった。苦しんだ人を中心に、免疫療法を希望する人が増えるのではないか。」と話す。治療はスギ花粉の飛散が終わった6月から11月に始めるのが良いとされる。日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会のガイドラインでは、3から5年続けることを推奨している。効果には個人差があり、8割を超える人に効果があるとされる。湯田院長はまずは2年ほど治療をつづけて、効果を確かめることが大切」と話す。
花粉症の免疫療法
