年齢とともに背中や腰が曲がってきたと悩む人は少なくない。主な原因は、骨粗そう症で骨が弱くなって起こる背骨の骨折や背中の筋肉の衰えだ。国内の1400人超を対象とした調査では、40歳以上の2割ほどが骨折があるとされている。背骨は手足と違い、外傷がなくても気ずかないうちに骨がつぶれておれてしまっている場合が多いという。鈍い痛みやだるさが続き、病院でⅩ線検査を受けると骨折だったとうケースもある。秋田大整形外科の宮越尚久教授は「背骨は1か所折れると近くの部分も連鎖して骨折を起こしやすい。骨が弱い人は筋肉も弱くなりやすいので、どんどん曲がってしまう」と話す。背中が曲がると、内臓が圧迫されたり、肺活量が減ったりする。姿勢のバランスが悪くなって転びやすくなり、転倒をきっかけに寝たきり状態になってしまう恐れもある。「生活の質を低下させ、長期的にみると寿命を短縮させると考えられている」と指摘する。予防法としては、背筋力をつける運動を勧める。うつぶせに寝て、お腹の下に枕を挟み、次に背中に力をいれて、上半身を10センチほどゆっくり持ち上げてそのまま5秒から10秒止めてゆっくりおろす。この運動を一日10回、週5回すると4か月後には背筋力が25%上がり、運動をしなかった人と比べ、腰の反ったよい姿勢が保たれたとデータが出ているそうです。背骨は70代ごろから衰えてくるので、遅くても60代には、はじめてほしいと話しています。骨を強くするカルシウムやビタミンÐ、ビタミンKといった栄養素を食事からとることも大切です。カルシウムは牛乳や小魚、ビタミンÐはきのこ類、ビタミンKは納豆やブロッコリーなどの緑色野菜に豊富に含まれている。
