猫ひっかき病

猫にひっかかれた後、発熱が1カ月以上続くことがある。「猫ひっかき病」と呼ばれ、猫についたノミが運ぶ細菌が原因だ。秋ごろから流行がはじまる、がどんな病気なのか。属にCSD「パルトネラ・ヘンセレ」という細菌が猫に感染し、その猫が引っかいたり、咬んだりすることで人に感染する。リンパ節の腫れが6~12週間続き、発熱や倦怠感を伴うこともある。基本的には自然に治るが、細菌が入り込んだ細胞内で作用する抗生物質を使えば、症状の改善をみることができる。一方免疫力が下がっていると重症化しやすく、その場合、視神経網膜炎や脳症になったり、肝臓や脾臓に肉芽腫ができたりする。秋から冬にかけて人への感染が広がる。室内の清潔な環境で飼っていれば、ノミがつくことは少ないが、外に出したり、散歩すると犬と一緒にかっていたり、する場合は注意が必要です。

感染御1~2週間経ってから発症するため、猫にひっかかれたことが原因だと認識しづらい。CSDを研究する山口大学院の常岡英弘教授は「受診する際に、猫を飼っている、あるいは最近猫に触ったと伝えてほしい」と話しています。まれに犬にから感染することもあるとして注意を呼び掛けている。

どう対策したらよいか。野良猫にさわらない。触ったら手を洗うといったことに加え、飼い猫については「爪切り」が有効だ。頻度は月に1~2度が望ましいが、爪は猫にとって身を守る武器でもあり、切ろうとすると嫌がって暴れてしまう。猫は目隠しをするとおとなしくなる習性に着目して猫用のマスクを開発したクロスクローバージャパンの大野由佳子社長は爪を切ろうとしてひっかかれてしまうこともある。お互いにストレスのない方法で感染症対策をしてほしいと話す。 (朝日新聞 記事より)