安全に食べるために、冷蔵庫は心強いツールです。しかし、万能ではありません。冷蔵庫の中でも増殖できる食中毒菌があります。リステリアといいます。リステリアは河川や土壌など自然界に広く存在する細菌です。特徴はは4度以下の低温でも増殖できること。食品を介して人に感染すると、食中毒を起こすことがあります。米国で昨年、惣菜店でスライスした食肉製品によるとみられるリステリア食中毒が発生、61人が発症し、10人が死亡しました。欧州ではスモークサーモンなどの魚製品による食中毒が判明しました。海外では集団食中毒が時々あり、原因食品もナチュラルチーズ、生ハムなどの食肉加工品のほかエノキダケ、パックサラダ、メロンなど多岐にわたっています。日本ではナチュラルチーズと惣菜によるとみられる集団発生が2例報告されているのみ。しかし、以前のデータから金血症患者220人からリステリアが見つかり10年の91人から2倍以上増えています。国立医薬品食品衛生研究所食品衛生管理部第三室の岡田由美子室長は「リステリアの症の感染経路は、ほぼ食品。原因が判明せず食中毒扱いになっていませんが、患者数は上昇傾向だと思われます。と話しています。発熱や頭痛といったインフルエンザに似た症状が出て、重症だと髄膜炎や敗血症などを引き起こします。健康な成人なら無症状や軽症が多いのですが、65歳以上の高齢者、免疫機能が低下している人は少量の菌で発症し、重症化しやすい。妊娠中の女性は胎児に影響が出ることがあります。厚生労働省は「冷蔵庫に長期間保存し、加熱せずにそのまま食べられる食品は注意が必要」と呼び掛けています。また、リステリアは加熱で死滅できるので、食べる前に再加熱するのが最も効果的な対策だと言っています。
冷蔵庫の中でも食中毒菌に注意
