食欲に影響をあたえるホルモン

「満腹ホルモン」のレプチン 食事をすると、ものを噛むことによる刺激や胃が膨らんだ刺激などが視床下部の満腹中枢に伝わります。また、食事で摂取した脂肪が吸収されると、脂肪細胞からはレプチンが分泌され、血液によって運ばれ、視床下部の満腹中枢に刺激を与えます。そのほかにも、レプチンは交感神経に作用して、肝臓や筋肉などに「体のなかにあるエネルギーを消費しろ!と命令をだします。つまり、食べる量を低下させてエネルギーの過剰な蓄積を防ぐことができるため、肥満や糖尿病の予防につながるのです。レプチンは脂肪細胞で生成された後、視床下部へと伝わります。ところが、肥満の人は主に視床下部にあるレプチンを受け取る受容体が反応しにくく、食欲を抑制できなくなります。このように、レプチンがたくさん出ているにも関わらず、その作用がしっかり発揮されない状態を「レプチン抵抗性」といいます。その要因には、高脂質な食事の摂取などがあります。高脂質な食事を食べ続けると、レプチン抵抗性によってレプチンが視床下部で効かなくなり、逆に食欲が促進される上に、筋肉などでのエネルギー消費が低下し、糖尿病などの病気を引き起こす要因にもなってしまいます。