春になって心機一転、新しいことを始めたり、私生活のために引っ越しや掃除をしたりする人もいるでしょう。こんな時期に起こりやすいのが、腰痛です。中高年や高齢者だけでなく、20~30代でもなり得ます。気を付けるべき注意点を厚生労働省の国民生活基礎調査からみてみると、自覚している腰痛を挙げた人は人口一千人に対し男性が91.6人、女性は111.9人だったそうです。過去の調査でも常に上位にあり、奥の人を悩ませていることがわかります。福島県立医大の整形外科の先生のお話によると腰の痛みを訴えて受診する人は一年中いますが、春と秋は患者数が微増するそうです。背景には朝、夕の気温の差が大きいことが考えられるそうです。代表的な腰痛には、腰回りの筋肉である脊柱起立筋ひゃ筋膜を痛めることで起きる「筋・筋膜性腰痛症」があります。筋肉痛の一種で、普段使っていない筋肉を急に動かすことが原因となります。様子を見るか、炎症を抑える薬を飲めば、一週間程度で治まることが多いです。特に注意したいのは骨と骨の間にある椎間板が神経を圧迫して痛む、「腰痛椎間板ヘルニア」です。腰の痛みや足のしびれが起き、炎症を抑える薬の内服やシップで対処しますが、痛みが治まらない場合は注射や手術も選択肢になります。神経を痛めてしまうと、長年腰痛に悩まされるケースもあります。どちらの腰痛も、運動不足の人が急に過度な作業や掃除などで腰に負担がかかる姿勢で重いものを持ち上げたりしたことにより発症しやすいです。
予防対策としては運動や作業は体を温めてから始めることが重要です。寝ながらできるストレッチや、ウオーキングが効果的といわれます。荷物を持ち上げる際は、ひざを曲げて荷物を迎えにいき、足を使ってあげることで痛みが起きるのを防げます。また、定期的に体の動きをチェックして動きが悪い場合はカイロプラクティックなどで事前に腰痛が起こらないように予防をするとよいでしょう。
