冬季うつ

冬に生じる「気分の落ち込み」には医学的な理由があります。

・気分が落ち込むことが多い

・特に午前中は調子が悪い

・何をするのもおっくうに感じる

・十分寝ているのに、日中も眠気を感じる

・冬になると体重が増加する。

こんな症状のある方、あなたは「冬季うつ」の可能性があります。医学的には季節に関係して生じるうつ状態を”季節性感情障害”と呼んでいます。パークサイド日比谷クリニック院長立川先生のお話では、米国の調査で、季節性感情障害の8割以上が、冬季うつに該当することがわかっています。季節性感情障害の原因としては遺伝的素因が指摘されており、年代による発症のしやすさはなしそうです。また、気象病など気圧の変動に影響を受けやすい人にも多い印象があります。とのこと。

秋から冬にかけて気分が落ち込んだりする背景には、日照量の減少があります。太陽の光に当たる時間が少なくなると”幸せホルモン”と呼ばれる脳内の神経伝達物質「セロトニン」の分泌が減少するのだそうです。また、日の出が遅くなることで体内時計にズレが生じることも、冬季うつの発症に関係していると考えられています。

午前中の日光浴が冬季うつを防ぐカギです。先生のおすすめは、1.片道20分の散歩 20分程度かけてのんびり歩く2.5分間ほど休憩をしてリラックスする。散歩の折り返し地点となるあたりに休憩スポットを設けましょう。3.20分程度歩いて帰宅。来た道を戻ると、ちょうど20分程度。トータル45分程度になります。一気に長い時間を歩くよりラクで続けやすいです。

可能な範囲で生活の中に自然光を取り込む工夫をいつぃましょう。朝起きたら、まずカーテンを開けて日光を取り込みましょう。曇りの日でも日光は降り注いています。うつ状態を防ぐ食事のポイントは、タンパク質と」ビタミンB群を中心にバランスよく食事をとるようにしてください。特に必須アミノ酸の一種トリプトファンを多く含む大豆製品や乳製品、鶏肉、バナナ、B12を含むのり、牛レバーなどを毎日の食事に取り入れましょう。腹八分目を心がけて、お願いします。