高齢者の運転について

社会の高齢化にともない、高齢ドライバーが増えている。免許返納の動きもあるが、仕事や生活には車は欠かせないという人は少なくない。どんなことに注意して運転すればよいでしょうか。

運転は「認知」「予測」「判断」「操作」の繰り返しが運転されるときの動作になります。常に道路状況が変わるなか、たとえば「信号が赤になった」という認知、「この歩行者は「道路を渡る」という予測、「ブレーキを踏んだほうがいい」という判断に基づいて、実際に操作をする。そのためには、視力や視野といった視機能に加え、把握した情報の中で何が重要なのかを見極める認知機能、意識をさまざまな対象に向けながら、複数の作業を同時にこなす注意機能が必要とされる。さらに、四肢や体幹の機能、情景を覚える記憶や道路標識を理解できる能力も求められる。運転専門外来がある東京都リハビリテーション病院の医師によると、こうした機能や能力は加齢とともに衰えていくが、衰えを認めることは難しい。「年を取って言葉が出てこなくなった」とか、「足が痛い」と言いながら、運転は若いイメージで、人よりできると思っている高齢者は少なくない。バック駐車がうまくいかない、横から来た車に気が付かないといった兆候は見逃さないようにしたい。運転に不安を感じたら、教習所で講習を受けられる。リハビリテーションセンターの医師は「余裕をもって運転を心がけてほしい」と話します。

高齢者が運転するときの注意点

・ルートを事前に確認する。

・速度を抑え、車間距離を長めに保つ

・ラジオを聞いたり、話したりせず、運転に集中する。

・運転時間を短くし、休憩を頻繁にとる。

・体調不良、夜間、悪天候のときは運転を控える

朝日新聞 令和8年2月28日より